生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜
「……あ、俺。うん、そう。啓輔今から家来い。
……はあ?ぐだぐだ言ってんじゃねぇよ。啓輔には拒否権はないって、覚えとけ。
チャリで来るんじゃねぇぞ。徒歩がダッシュで今すぐ来い」
どうしてこう啓輔の周りの人間って一味違うのかしら。
携帯をテーブルの上に置いた陽さんは立ち上がり、キッチンへと向かう。
「……華さん、華さん」
私はその隙に華さんに声をかけた。
「なあに?」
「華さんと陽さんは名字違いますよね?結婚してないんですか?」
「一応、付き合ってて同棲中。結婚ねぇ……。あたしは別にしてもいいかな、とは思うけど、あのバカがそこまで考えてるとは思えない」
「そうですか?意外と考えてそうですけど」
ちらりとキッチンに目を遣れば、陽さんはポットのお湯をマグカップに落としているところ。
陽さんと華さんってお似合いだと思う。美男美女だし。
「そういえば、華さん英語が得意なんですか?」
「え?得意じゃないよー。ほら、あの場で普通に声掛けたって、すぐ逃げられるだけじゃん。
だから、陽に英語教えてもらって二人を驚かせたってわけ」
確かに、あの時何が起きたか分からなくて、呆然としてたわ。
オレンジジュースを飲み終えたところで、チャイムがなった。