生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜
「ミドリにいたっては、空手部に所属し、県のトップ5には入ります」
「ミドリさんは分かった。千紗さん、あなたは?」
「ご存知の通り、私は弓道しかできません」
「もしものことを考えたか?」
「私には傘があります」
「………か、さ?」
「傘を使った護身術をいくつかタクに習いました」
「そんなので平気なのか?」
「事実上三人で襲撃することになりますが、タクは剣道部に所属し全国のトップ10入りしてますし、雄太郎も中学時代に空手で全国に行った人間です」
ここまで言って納得しないのなら、どうしてやろうかしら?
じっとタツキを見つめていると、小さな音を立ててミドリがやってきた。
ドアを閉めた後、顔の前で両手を合わせながらこちらに歩いてくる。
「ちぃ、ごめんね」
「平気よ。座って?」
私の左側に座るタクが、音を立てないように椅子を引き、ミドリに座れと促す。
ミドリは小さな声で「ありがと」と呟き静かに腰を下ろした。
「認可していただけますか?」
「はぁ。仕方ないね。
短時間でここまでやるんだから認可するしかない。
ただし、条件がある」
「「「条件……?」」」
見事にミドリ以外の三人の声が重なった。
条件、という言葉にあまりいい思い出がない。
例えば、姉さんの幸せを条件に私が坂桑家を継ぐとか。
タツキのことは、この条件を呑んだあとに知ったのだけど。