【短】自意識過剰恋愛
「桐谷〜♪」


放課後あたしは、すぐに桐谷に駆け寄った。


「あ…も、もう行く?」


「うん♪」


集まりがある部屋に向かって、教室を出たあたしたち。




「ちょ、ちょっと桐谷っ」


「ん?」


「早い!!もうちょっと合わせてくれてもよくない?」


「あ…ごめん」


うん、素直。


素直すぎるぐらい。


……何でそんなゆっくり?
< 10 / 23 >

この作品をシェア

pagetop