星空の下で
その頃美ちゃん達はグランドの近くにいた
『サッカーの練習してる』
そんなことを思っているその時だった
  「あっ」
いきなり小太郎が走り出したのだ
 「まってよ小太郎」
私は小太郎に引かれグランドに降りてしまった
「あれ本宮じゃない」
 「矢月くん」
「こんなところでどうしたの」
 「この子の散歩にきたんだ」
「へぇ本宮犬飼ってるんだ」
 「この子は友達の犬で散歩頼まれて」
  「私と話して大丈夫」
「ちょうど休憩中だから平気だよ」
「その子かわいいね名前なんて言うの」
 「小太郎」
「かっこいい名前だね」
 「練習始めるぞ」
「そろそろ俺行くね」
 「また明日ね」
「おぅじゃ」
 「小太郎行こっか」
家に着くと考太は帰っていた
「ありがとうね散歩」
「うん全然平気でも小太郎元気良すぎだよ」
  「なんか有った」
「サッカーしてるの見たらいきなり走って行ちゃったんだ」
「そうなんだこいつボール見るとすぐボールの方に行っちゃうくせがあるんだ」
「ねぇ彼女にメール送ったの」
 「またそのはなしか」
「またって」
「学校でも井野たちに言われたから」
「だったら早く告れば」
「なんか美ちゃん昨日からおかしくない」
「別にそんなことないよ」
「ほら今だって俺に彼女が出来そうだからうらやましいでしょ」
「ちがいます小太郎行こう」
そう言って行ってしまった。
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