チョコと焼酎~   st.valentin



担いだ、って、言ってた。


「米俵じゃなかったんだ」


「何、言ってんだ?

マジ覚えてねえんだな。

しっかり抱きついてたくせに」

「……なんにも、覚えてない」

竜二は、私をベッドに降ろして寝かせた。

「キスしたのも?」

私に覆い被さる。

「マジで?」

唇を、何度も吸われた。

「こんな風に」

ショックだ!

「私、そんな軽い女じゃないよ」

泣きそうなんだけど。

「そのまま、爆睡したもんな。

まあ、起きてきた時の様子見てたら、意識なかったのがわかったから、黙ってたんだけど」

耳たぶを甘噛みされて、思わず反応してしまう。

「んっ」

竜二の手が、私の胸に触れた。

「みずき、酒飲んでも潰れないけど、寝惚けるんだ。

話し掛けると、ちゃんと返事して、朝になるとなんも覚えてなくて、いつも通り男前で。

寝惚けてる時は、可愛いいのに」



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