チョコと焼酎~   st.valentin




なんか、堪えられない、この空気!


お互いの心を探りながら、次の言葉を探しているのに見付からない。



「あー、お腹すいた!

作ってよ!


カニ鍋!


あたし、着替えてくるから」



ってことで、寝室に 逃げ込む。


この部屋に、竜二を入れた事はない。


もちろん、竜二が入ってくる事もない。



そんな男だったら、こんなに楽しい友達にはなれなかった。


そうだ、友達だ。



でも、今、強引に入ってきて、抱き寄せられたら、嬉しいかも。


なんて妄想は、無意味だ。


竜二は、私を女と思ってないからね。



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