チョコと焼酎~
st.valentin
「いい甘さだな、これ。」
竜二が、チャイを一口飲んで、私を振り返る。
嬉しいから、ニッコリ笑って返した。
「お前には、甘過ぎない?」
ね、こんな風に気を遣ってくれるんだ。
「あー、柴田のせいで甘党になったかも!
マジ太るし!」
「それ以上太ったら、酔っても置き去りだな」
これからも、酔っ払いの面倒みてくれるんだ。
嬉しいじゃん!
「いいもん。
柴田の世話にはなんないよ~だ!
ひとりで転がって帰るから」
「………ぷっ!
クククッ!
ハハハハハハッ!
想像したら、
笑い止まんね!」
転がる私が、そんなにおかしいか!
「…バカ」