*制服のボタン*I love it forever*


目を閉じて、どれくら経ったんた…



ボソボソと聞こえる話し声。







頭を上げると、そこには。


噂の女と…男。


告白か…?




見るからに遊び慣れた、ヤル気満々の男。




「チッ…あんな男に渡せるか!」




俺は立ち上がり、ゆっくりと近付く。





「ざ、ざけんなッ!」






あーあ、男キレさせてどうすんだよ!!





男に背を向けた瞬間。



「待てよ!」




ヤベッ!




「誰とでも寝る女がふざけんな!」





そう叫んだ男が振り上げた手を俺は掴んだ。




驚く男に。



「女に手上げるなんて最低だなぁ」




振り上げた手を掴み、反対の手で胸ぐらを掴み睨むと。




「ヒ、ヒイッ川上ッ!」



「失せろッ!」



それだけで、男は腰砕けで逃げて行った。



呑気に男の背中を見送る女。




コイツ…天然か…?



無防備つうか、馬鹿だし。



「オイッお前!」


「ありが…と…」

「無防備過ぎだ!」




< 29 / 261 >

この作品をシェア

pagetop