*制服のボタン*I love it forever*
呑気に礼なんか言って…
ポカンとする女に顔を近付けキスして。
「助けたお礼」
そう言って女を見つめた。
誰にも渡したくない。
俺のだけのモノにしたいと、ただそれだけで女を見つめた。
俺を見つめたまま目を反らさない女。
風が女の綺麗な髪を靡かせ、頬に掛かる髪。
頬に手を伸ばし、その髪を指に絡めた。
俺は、絡めた髪を口元に運びキスをする。
その仕草に、明らかに動揺し始める女…
本当に男慣れしてない…
遊び慣れた噂の女だなんて言うのは完全にデマだな…
俺は目の前の女の動揺する姿を楽しんでいた。
この女を自分のモノにしたいと言う欲望が溢れ出した。
俺の指先が僅か触れただけなのにピクッと反応する。
「俺と一緒に来たな」
そう言って女の前に手を差し出すと。
迷わず女は俺の手を取った。
この瞬間、この女は誰にも渡せない…
強引に抱いてしまってでも俺の女にする。
俺はそう思っていた。