500年の復讐
封印
しばらくしてから火は魔女を包み、命を絶たせた。彼女の処刑を見終わると、観客たちは立ち去った。
魔女は黒い塊になり、あの最後の言葉を言った彼女の面影を失くしていた。
しばらくすると、聖職者達が現れ、魔女に聖水を架け、十字架を近づけ、なにやら聖書の言葉を掛けていた。
そして白い大きな布に包み、棺桶の中に入れた。 聖職者達は棺桶を持ち、立ち去った。
これで魔女が1人減った。
そんな時だった。
普通は刑を執行すれば仕事が終わる異端審問官が後を着いていくのだ。亡骸を封印するのは聖職者の管轄で異端審問官は立ち入れない。
不審に思った聖職者が異端審問官に声をかけた。
しばらくすると聖職者は微笑み、歩き出した。その後を異端審問官が着いていく。許しを得たらしい。