500年の復讐
男は虚しそうに『実験体』を見つめると、刃を丁寧に拭った。
そして新しい服を後ろに置いてあった鞄から取り出した。
ドスンと音が向こうからした。
何かと思い、音のした方を見ると少女が一人倒れこんでいる。
着替えを済ませると、彼はどうしようか迷ったが、ここに置いておくのも困ったので連れて行くことにした。
背に少女を乗せ、立ち上がると、足元に彼女の物と思われる紙袋が転がっていて、仕方なく持つことにした。