オバサンだって恋したい!!

再会

「美園どうした?正木に会うのが不安?」




「不安と言うより本当は会いたくない。離婚した時女じゃないみたいに言われ、かなり傷ついたからね。女を否定された時は、悔しくて泣いた。それからはエステに通い、自分磨きに力を入れた。正木を見返してやりたくて、その思いだけでずっと頑張って来た。」




やだ、涙が溢れる。



「美園は頑張ったよ。今の美園見たら正木は驚くだろうな。」



何故か早瀬係長に抱き締められた。



「美園泣きたいだけ泣け。」



うぇーん。と声を上げて泣いた。涙と鼻水で顔がグチャグチャになる。



その顔を早瀬係長の胸にうづめた。



ごめん、早瀬係長のYシャツがびしょ濡れだ。



「ごめん、Yシャツが濡れてる。」




構わないと早瀬係長が言う。



早瀬係長の胸が暖かくて、ずっと抱き締めていてほしい。




私どうしちゃったのだろ。



13才も年下の男に甘えるだなんて、どう考えても無茶だ。







< 109 / 151 >

この作品をシェア

pagetop