オバサンだって恋したい!!
拓也が残業を、私は知らなかった。




車は会社に置いて、二人で小都子まで歩いた。



「拓也の事気にしてる?」



思ってもない事を聞かれ、焦る。



拓也の事は忘れていた。



「拓也の事忘れてた。」



そうそれは良かったと笑う早瀬係長。



何だか可笑しい。早瀬係長といると楽しいし、早瀬係長の優しさに包まれて、幸せを感じてしまった。



「おい、着いたぞ。」



優しいと思った事撤回、もう俺様に戻ってる。



二人で食事して、軽く飲んで楽しかった。


小都子には、彼氏いい人じゃないって構われた。



小都子に正木の事を聞いたら、ここ最近この近くに越して来て、小都子にも時々来るらしい。



私は今度の歓迎会の話と、拓也の事も話した。


小都子は全てを了解して、正木に連絡をしてくれる事になった。



「良かったな美園、これできっとうまくいくよ。拓也の気持ちも必ず落ち着くはず、美園に対する執着心も変わると思う。嫌、絶対変わらせる。」




私も拓也を救いたい。




拓也には楽しい恋愛をしてほしい。









< 108 / 151 >

この作品をシェア

pagetop