オバサンだって恋したい!!
狭い車の中無言で昼食を取る早瀬係長と私。



このお菓子どうするつもり?



サンドイッチを食べながら、早瀬係長を見た。



「それおまえにみんなやる。」



え、何で私?



自分で食べるんじゃないの?



彼女にお土産とか、まぁ、あり得ないとは思うけど。


「いらないのか? 」



そう言う問題じゃない気がするんだけど。



「嬉しいだろ?」



はぁ、嬉しいって何。



私は子供じゃないんだから、こんなお菓子で喜ぶか。


「本当は嬉しい癖に。」



う、又心読まれた。



「素直になれよ。美人が台無しだ。」



早瀬係長の言ってる意味が、さっぱり分からない。



ってか、さっきからあんた一人でしゃべってない?



「小川の百面相かなりうける。」



一人でケラケラ笑い続ける早瀬係長。



コイツは謎が多すぎる。


「おい早く食え!納品先に行かないとまずいぞ。」



おまえが振り回してるから、遅れてるんだ。って言えたらどんなに楽だろう。









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