オバサンだって恋したい!!
『おまえに何が分かる。今さら親父面するなよ。



10年前、美園と俺がどんなに辛かったか?分かるって言うのか!



親父が美園と俺を捨てた事に変わりわない。



今さらそんな事言われても困るだけ。



俺は美園を母親としてじゃない、



一人の女として愛してる。この思いは間違いなんかじゃない。』



その時、



「拓也いい加減にしろ!おまえは自分に甘えている。」



正木は拓也に怒鳴り、拓也を殴った。



『な、何するんだよ。』



「痛かったか?痛ければ生きてる証拠だな。」



回りのみんなは騒いでいて、正木と拓也の言い争いは聞こえてないようだ。



「なぁ、拓也少し美園から離れて見ろよ。



おまえは賢い子だ。分かっているんだよな。



美園は母親それは永遠に変わる事はない。



拓也が愛してるのは、母親としての美園なんだよ。



なぁ、素直になれよ。



素直にならないと、美園は遠くへ行ってしまうぞ。」


拓也は俯いたまま顔をあげようとしない。








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