オバサンだって恋したい!!
30才で離婚した時拓也は13才。



「母さん父さんなんていらない。俺は母さんとずっといるから泣かないで!」




息子に抱き締められながら泣いた。



旦那を愛してたからじゃない。



直也が最後に言った言葉、【美園はもう女じゃない。母親のおまえ抱いても何にも感じねぇ。】




バカヤロー!



好きで母親になった訳じゃない。



たけど拓也は可愛かった。


男の直也には、この気持ちは一生分からない。



拓也は私の分身だ。


そんな拓也も大学を卒業して社会人になった。



拓也は今、会社近くのマンションで一人暮らしをしている。



大学は私が寂しいといけないからと、自宅から通っていた。



彼の優しさは嬉しいけど、いつまでも私と暮らしていたら彼女も出来ない。



現に大学時代告られても誰とも付き合わず、休みはもっぱら私とデート。



親子で買い物に行ったり、映画を見たり、温泉に二人で行った時は、年下男と不倫だと疑われたりもした。








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