オバサンだって恋したい!!

小川拓也目線

俺の母親小川美園40才。



17で俺を生んだ母親。



美園は40には見えない。



この前も親子で買い物に行ったら、恋人同士と思われた。



俺の幼馴染み相羽の初恋が俺の母親だなんて、かなりうける。



俺はかなりのマザコン。



だから彼女も出来ない。



彼女を作る気にもならない。


母親といて充分楽しい。


特にあの日以来、俺は母親にかなり過保護になっている。



あの長坂と言う男が今も許せない。



あの日俺が家に帰ってこなかったら、大変な事になっていた。



男に殴られ、服は引き裂かれ泣き叫ぶ美園を見た時、俺は相手の男を殺してやりたいと思った。



男を殴る俺を美園が必死に止めた。



「拓也止めて死んじゃうよ。拓也が人殺しだなんて嫌だよぉ!」



美園のその言葉で我に返る。



美園は俺の母親、だけど俺は美園を愛してる。



母親としてでなく一人の女として、だけどこの気持ちを一生誰にも言うつもりはない。








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