ライフ ライセンス
あたしの妊娠が発覚したのは、涼の葬式も終わり、世間の人々も事故のニュースを忘れかけてきた辺りだった。

よく涼の車で遊びに行った千葉の実家。

涼の両親はいつもあたしに優しくて、両親が他界した時も一人だと寂しいだろうと察して下さって涼との同棲を勧めて下さった。

今日の市川市は最後に訪れた日と違って涼しく心地の良い風があたしの頬を優しく撫でてくれた。
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