ライフ ライセンス
陣痛室に移動する頃にはお父さんも来てくれた。
てっきり一人でお産に挑むものだと思っていた事を告げると、お父さんは

「馬鹿だなぁ。大事な娘が子供を産むのに放って置く奴が居るか!!」

「お父さん、声が大きいよ。」

3人だけで過ごすのもこれで最後。
段々涼の子供に逢うのが楽しみになって居た。

数時間後、安産で産まれてきた親想いの小さめの天使は女の子だった。
分娩室に入ってきたお父さんとお母さん。

「初めまして。山下凉花です。涼しいに花って書きます。」

とあたしが名前を告げると2人共泣いて喜んでくれた。

「凉花ちゃんなんて素敵な名前だわ。」

「やっぱり本当に涼からのプレゼントだったのかもしれないな。」
本当に無事に産まれて来てくれて良かった。
きっと天国のお父さん、お母さんも喜んでくれている筈。

それから3ヶ月間は千葉で過ごした。
やっぱり皆、家族なんだ。
涼のお父さん、お母さん、あたしのお父さん、お母さん、涼、そして凉花。
皆、あたしの大切な家族だ。
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