愛しい遺書
メイクを済ませ、ドレスを着ると髪をアップにして逆毛を立て、大きなだんごを作り、髪飾りを刺した。大きく開いたドレープの胸元には、ママが二十歳の記念にプレゼントしてくれたゴールドの太いネックレスを下げ、耳には明生がくれたガーネットのピアスを付けた。
明生はどんな思いでこのピアスを選んだのだろう。
去年の誕生日に大きな花束を明生から貰った。でもそれは、その時遊んでた女の中に、花屋に勤めている女がいて、その人がアレンジしてくれたものだと言っていた。でも今回は違う。このピアスは明生があたしの好みをよく知っているからこそ選べたものだ。遠くからこっそり選んでる姿を見てみたかった。そんな事を妄想していると、耳たぶがとてもくすぐったく感じた。
準備が終わり、一息つき時計を見ると午後6時15分。あたしはタクシーを呼んだ。夕方といっても外はまだ明るい。誰かに何を言われるわけでもないが、さすがにこの格好で徒歩出勤はあたし的にキツい。あたしはわざとデニムのジャケットを羽織り、タクシーを待った。
玄関のドアの鍵を絞め駐車場を見渡すと明生の車はなく、その代わりにクミって子の軽があった。どこか夕飯を食べにでも出掛けたのだろう。あたしは明生がくれたピアスのお陰で少しだけ寛大になり、女の車を見ても受け流す事ができた。
迎えに来たタクシーに乗り、Love・Maniaに向かった。
店の前に停めてもらい、降りると梅さんが車からレコードの入ったボックスを降ろしていた。
「おはようございます」
あたしは気付かずに作業している梅さんに向かって話し掛けた。梅さんは振り向きあたしに気が付くと、
「おはよ!今日もイイ女だねえ」
と、笑いながら言った。
ステージにDJの機材をセッティングし調整を終える頃に、久世さんカップルが出勤してきた。あたしと梅さんはリハを始めた。久世さんとカオリさんは、あたしたちのリハを聴き、ノリながら店内をパーティー用に模様替えしていた。
明生はどんな思いでこのピアスを選んだのだろう。
去年の誕生日に大きな花束を明生から貰った。でもそれは、その時遊んでた女の中に、花屋に勤めている女がいて、その人がアレンジしてくれたものだと言っていた。でも今回は違う。このピアスは明生があたしの好みをよく知っているからこそ選べたものだ。遠くからこっそり選んでる姿を見てみたかった。そんな事を妄想していると、耳たぶがとてもくすぐったく感じた。
準備が終わり、一息つき時計を見ると午後6時15分。あたしはタクシーを呼んだ。夕方といっても外はまだ明るい。誰かに何を言われるわけでもないが、さすがにこの格好で徒歩出勤はあたし的にキツい。あたしはわざとデニムのジャケットを羽織り、タクシーを待った。
玄関のドアの鍵を絞め駐車場を見渡すと明生の車はなく、その代わりにクミって子の軽があった。どこか夕飯を食べにでも出掛けたのだろう。あたしは明生がくれたピアスのお陰で少しだけ寛大になり、女の車を見ても受け流す事ができた。
迎えに来たタクシーに乗り、Love・Maniaに向かった。
店の前に停めてもらい、降りると梅さんが車からレコードの入ったボックスを降ろしていた。
「おはようございます」
あたしは気付かずに作業している梅さんに向かって話し掛けた。梅さんは振り向きあたしに気が付くと、
「おはよ!今日もイイ女だねえ」
と、笑いながら言った。
ステージにDJの機材をセッティングし調整を終える頃に、久世さんカップルが出勤してきた。あたしと梅さんはリハを始めた。久世さんとカオリさんは、あたしたちのリハを聴き、ノリながら店内をパーティー用に模様替えしていた。