お嬢様と執事さん

連side




目の前ではスヤスヤと気持ち良さそうに寝息をたてている遥お嬢様。


先ほど俺のために紅茶を淹れたいとおっしゃってくれたとき、思わず抱きしめそうになった。



必死に我慢したものの、ここまで重傷だとは……



それに気になったことがひとつ。



俺が紅茶の淹れかたを教えたときのお嬢様の表情。



最初はとても嬉しそうに聞いてくれてたのに、急に表情が曇った。



どうしたというのだろうか……



俺はなにか見失っていたことはあったか?



どんなミスを犯した?



考えても原因がわからない。



だからこうして、お嬢様の寝顔を見にきた。



しかし、一向に解決方法が見つからない。



はああ~……



どうしたものかな……








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