危険な教師~俺様を挑発してみな?やれるならな?~【②】
「え~い!!もうこの話は終わりよ!次のドラマが始まるわ!」



旭さんが、テーブルをバシバシ叩きながら言うと、真っ直ぐに座り直した。



旭さん怒ったのかな?



あたしはそう思ったものの夢中で、ドラマを見る旭さんに声をかけれなかった。


「なら、食べます」



「え?う、うん」



慎之介くんはそう言って栗饅頭を頬張った。美味しそうに食べるかと思ったけど、眉間に皺を寄せながら食べている。



嫌いなのかな?でも好物なんだよね?ならなんでそんなマズそうに食べてるのかな?不思議だ。慎之介くん…



「不味いですね…」



「え?」



「栗川思い出して、気分悪くなってしまいます」



「そ、そうなんですか…」



良く分からないな。ならなんで、栗饅頭好きって言うんだろう?皮が好きなのかな?あれは、美味しいからな。皮の部分。



中味は、甘いから胸焼けしそうだけど。
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