Monochro world
「さ、行くで?」
そう言って私の手を引っ張って建物の中に入ろうとする優太。
「――っや…。ちょっ…ちょっと待ってや!!」
ホンマ無理。
まだ気持ちの整理がついてない…。
ってか、何で優太と来ないかんのよ!
翔太ならまだしも…。
そんな私の気持ちを知ってか知らずか分からんけど、私の顔を見てその建物を見た。
「…俺と何でこんな所、来ないかんのや!って顔しとるな。」
「…。」
何も言わない私の方をゆっくりと向き、優しい笑顔を私にくれた。
「理由は…俺が言わんでも自分が分かってるやろ?
まっ!間違いやったら、違ったで笑い話にしようや!」
「――うん。」
不安を抱え、握る手をお互いに力を込め、私たちは進んだ。
産婦人科へと――――……