先輩、大好きっ!


渋谷先輩から今日の練習でハードル走をするから陸上部からハードルを借りてきてと頼また。ハードル走って…絶対に遊ぶつもりだよ。


「明音さーん!陸上部いきますよ…」


って、いない。どこ行ったんだろ?


「…あ、いた!」


あの人は陸上部の…ちょうどいいや!


「すみません!野球部ですけど、ハードル貸してもらえませんか?」


「あっ、世奈ちゃん。」


…?二人ともすっごく焦って…どうしたんだろ?


「ハードルね、こっち来て…」


「はい!」


陸上部の人に連れて来られたのは、体育倉庫。


「そこのならどれ持ってってくれてもいいよ。」


「はーい。」


ハードルって意外に重たいよね…


「よいしょっ!」


「……………」


「明音さんも手伝って下さいよ〜!」


「私、体弱いし。重たいもの持てないもん。」


「…………」


この人は…本当に…


私は一人でハードルを運んだ。


「ここに固めて置いておきましょ?」


「え?」


私は、グランドまであと少しのところに固めてハードルを置いていた。グランドまで持って行こうとしたら明音さんにそぅ言われた。


「どうしてですか?」


「あっ、あと一つ足りないから…」


「本当?…じゃぁ、私、取りに行ってきます!」


「よろしくねー。」


本当、明音さんって怠け者だな…



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