不良star(完結)
「・・・・。」
勝手だったよね・・・。
「ごめ・・・」
「ちげーよ。」
私が、『ごめん』と言おうとしたら
それを竜がさえぎった。
「・・・・・ぇ?」
「だから、お前の母ちゃんが
言ってること。
ちげぇーって言ってんの。」
「・・・・・・。」
「確かに、星は見えていたって
届かねぇーような、遠いとこに
あんのかも知れねぇーケド・・
それでも星は必要だ。」
「・・・・・ぇ?」
「星がなきゃ、
夜んなった時俺らを照らしてくれる
もんが月しかなくなっちまう
だろーが・・・。
だから、きっと星は蓮菜の母ちゃんが
言うほど不必要じゃねぇー」
そう言って、微笑んだ竜を見て
思った・・・・。