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高校入学して二度目の春。

「…重。」

血まみれでド派手な金髪の男を自宅周辺の公園で助けました。
助けたと言うか、引きずって連れて帰りました。

中里亜姫16歳。
両親は幼い頃に他界。
今は一人暮らし。

子猫を拾ったことはあるけど、人間を拾ったのは初めて。

「こら、だめ」

手当の済んだ身体に子猫が擦り寄る。
亜姫は子猫を抱いた。

「しかし、どーしたもんか…」

拾ったはいいが、どうにも出来ない。
マンションはペット禁止だが、こっそり飼っている。

「こいつはどうしよう」

目が覚めて勝手に帰ってくれればいいけれど。

翌朝、亜姫が目を覚ますと男は居なくなっていた。
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