俺が欝?
第七章 カウンセリング体験
霊能者、ヒーリングと非現実的なものに触れてきたが、やはり性格的なものかしっくりこない。

とはいえ、病状が改善しているわけでもなく、結局長期病欠を取り、しばらく自宅で療養するという決断を下した。

時を同じくして、上司の知り合いのカウンセラーを紹介してもらうことになった。

精神的に追い込んだ張本人にカウンセラーを紹介されるとは、なんとも皮肉なものだが・・・

以前、会社のカウンセラーには相談したことがあったが、時間ばかり気にしていること、表面的な話しに終始したことから、カウンセリングにたいしてはやや懐疑的ではあったが、せっかくの機会なので、試してみることに。

まさかそれが回復に向けたいいきっかけを与えてくれることになるとは知らずに。

かなり人気のカウンセラーということもあり、なかなか予約が取れないところを、上司の知人ということで、無理矢理予約を取ってもらった。

場所はまたまた渋谷の繁華街を外れたビルの一角。

この頃は症状も酷く、人と会うことが苦痛になっており、なんとか会ったとしてもその後ぐったりしてしまう始末。

予約は取れたが、いざ行こうとすると、気が乗らず足が前に進まない。
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