俺が欝?
「やべー。そんな余裕無くなって来たぞ」
遂に立てなくなり、取りあえず近くに座り込んだ。
「何だ?こりゃ?どうしたんだ?」
取りあえず会社に向かうとするが、全く足が動かない。気持ちは前に進んでいるのに・・・

「幽体離脱?」
なわけないだろー

「おい、カラダ君、どうなっているのかい?」

と自分と押し問答している間に時間ばかりが過ぎていくー

取りあえず奥さんに電話するか。

「もしもーし」

「はいはい。なにー?」

「会社の駅に着いたんだけどさぁー。気持ち悪くなってトイレでリバースして、地上に上がったら、足は震えるし、涙が止まらないんだよねー」

「ははっ。昨日飲み過ぎたんじゃない?」

「いやいや二日酔いみたいな感じじゃないんだよねーなんかやばそうな予感がする」

「あらー困ったねー」

って、ずいぶん平然としている奥さんだこと。こっちは結構やばそうな状況なのに。呑気な奴だなあーと思ってました。本当はその時に奥さんは驚いて泣きながら電話に出ていたのを俺に悟られないように、無理して明るく振る舞っていたことはつゆ知らず。しかも妊娠中の身で。

「取りあえず会社に何とか行ってみるよ。また連絡するわ」
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