身代わり姫
大臣は少しだけ、声を苛立たせて言いました。
「おやおや。そんな甘いことを言っていていいのですか?
それとも、死んでしまいたいのかな?」
「死にたくはないです。でも、誰かが代わりに死ぬのなら、私が死んだほうがいいです!」
レオノーラは声を振り絞るようにして言い、それを聞いた大臣は声を大きくして言いました。
「奇麗事を言うんじゃない。国中を騙してた女が何を言うんだ!
大人しく私のものになると言えっ」
大臣は、がんっと鉄格子を蹴り、レオノーラはその怒りに身を竦ませました。
その時でした。
「はて、そこにいらっしゃるのはマキ大臣かな? 囚人に、何か?」
穏やかなナマタ王子の声がしました。
「おっ、王子!? いや、あの、私は……」
いつの間にか、ナマタ王子が松明を掲げて一人で立っており、それを見た大臣は顔色を変えて後ずさりしました。
「囚人には、食事以外は誰も近づかないように言われていたはずですか?」
「いや、その、ですな。私は……」
大臣は額に汗をかいて、おどおどとした様子で王子を窺いました。
「おやおや。そんな甘いことを言っていていいのですか?
それとも、死んでしまいたいのかな?」
「死にたくはないです。でも、誰かが代わりに死ぬのなら、私が死んだほうがいいです!」
レオノーラは声を振り絞るようにして言い、それを聞いた大臣は声を大きくして言いました。
「奇麗事を言うんじゃない。国中を騙してた女が何を言うんだ!
大人しく私のものになると言えっ」
大臣は、がんっと鉄格子を蹴り、レオノーラはその怒りに身を竦ませました。
その時でした。
「はて、そこにいらっしゃるのはマキ大臣かな? 囚人に、何か?」
穏やかなナマタ王子の声がしました。
「おっ、王子!? いや、あの、私は……」
いつの間にか、ナマタ王子が松明を掲げて一人で立っており、それを見た大臣は顔色を変えて後ずさりしました。
「囚人には、食事以外は誰も近づかないように言われていたはずですか?」
「いや、その、ですな。私は……」
大臣は額に汗をかいて、おどおどとした様子で王子を窺いました。