身代わり姫
「まだ見つかっておらん。今も再三王宮から問い合わせが来ておるわ。ほら、また馬車が来た。お前たちは隠れておいで」
遠くから馬車の近づく音がして、パメラは二人を二階に追いやりました。
お茶のカップを急いで片付けて、パメラは使者を迎える用意をし、外にでて行きました。
「……ああ、グラディス王女を助ける方法はないのかしら」
小さな木の椅子に座り、レオノーラは溜め息をつきました。
窓から、パメラが王宮の使者を出迎える様子を眺めていたリュアネスが、レオノーラに向き直り、言いました。
「ねえ、レオノーラは、今の自分の顔は好きかい?」
「え? もちろん好きよ。妖精さんがせっかく与えてくれたものですもの」
リュアネスの変な質問を不思議に思いつつも、レオノーラは答えました。
「じゃあ、前の顔は好きかい?」
「前の顔?」
レオノーラは、今とすっかり面差しの変わってしまった、以前の自分の顔を思い浮かべながら言いました。
「……そうね、確かに今よりは可愛くないわね。
でも、大好きよ。赤毛はね、死んだお母さん譲りだったんだし、そばかすだって、お父さんは可愛いって言ってくれたわ。
義理のお母さんだって、愛らしい顔だって言ってくれたこともあったのよ」
変なリュイね、とレオノーラはくすりと笑いました。
遠くから馬車の近づく音がして、パメラは二人を二階に追いやりました。
お茶のカップを急いで片付けて、パメラは使者を迎える用意をし、外にでて行きました。
「……ああ、グラディス王女を助ける方法はないのかしら」
小さな木の椅子に座り、レオノーラは溜め息をつきました。
窓から、パメラが王宮の使者を出迎える様子を眺めていたリュアネスが、レオノーラに向き直り、言いました。
「ねえ、レオノーラは、今の自分の顔は好きかい?」
「え? もちろん好きよ。妖精さんがせっかく与えてくれたものですもの」
リュアネスの変な質問を不思議に思いつつも、レオノーラは答えました。
「じゃあ、前の顔は好きかい?」
「前の顔?」
レオノーラは、今とすっかり面差しの変わってしまった、以前の自分の顔を思い浮かべながら言いました。
「……そうね、確かに今よりは可愛くないわね。
でも、大好きよ。赤毛はね、死んだお母さん譲りだったんだし、そばかすだって、お父さんは可愛いって言ってくれたわ。
義理のお母さんだって、愛らしい顔だって言ってくれたこともあったのよ」
変なリュイね、とレオノーラはくすりと笑いました。