身代わり姫
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「いいかい、レオノーラ。あたしがいいと言うまで、絶対口をきいてはいけないよ。分かったね?」


山の麓にある大きなお屋敷に入り、馬車を降りたところで、パメラが言いました。
レオノーラは唇をぎゅっと閉じて、返事をする代わりに頷きました。


「パメラ様、お帰りなさいませ。その娘が妖精に愛でられた娘ですかな?」


背中から、妙に甲高い男の声がしました。

振り返ると、赤い糸で刺繍をした派手な服を着た体の大きな男の人が立っていました。
あごに細いひげをはやしており、何故か驚いたように目を見開いています。


この人は誰かしら?


レオノーラはしゃべる代わりに、ぺこりと頭を下げました。


「領主殿、この娘が例の娘だよ。ただね、どうやら口がきけなくなってしまったようなんだよ」


レオノーラの前にパメラが立って言いました。


「な、なんと。口がきけないとな」


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