やきもち王子


わ、忘れてたー!!

昨日テレビがピンクピンクしてたのは
バレンタイン特集かぁ……

なるほどね!!


てゆーか秀……
また爽兄にまでやきもち焼いてるし…
爽兄のことなんかライバル視してるよね…



「ご、ごめん……


チョコない…………;」


わたしの一言に秀はえ、と目を丸くした。
ですよね…バレンタイン忘れる彼女とか
駄目駄目だよね……

情けなくて涙がにじんでくる。


「……………っははは!」


自分の駄目っぷりに涙ぐんでしまったわたしの前で秀は突然笑いだした。

え………?な、なんで??


「ひーっ…も、…おかしすぎっ……!
バレンタイン普通忘れないでしょ?

も、本当はる最高っ……!!」


な、……なにそれー!?

確かにありえないけどそんなに笑わなくて
も……怒

ぷーっと膨れて拗ねていると、わたしの前
に綺麗にラッピングされた箱がさしだされた。



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