執事と羊




「何がでしょうか?」




「宝井さんが美優さんにキスマーク
なんて付けたから、
俺は焦ったんですよ。



貴方が現れなかったら
このまま美優さんと婚約でした。


なのに..........
貴方が全てはいけないんですよ。」




羊は宝井さんを睨み付け、
拳をわなわな震わせている


あたしはどうすることもできなくて
すっぽり宝井さんの腕の中にいる




「私のせいですか........
でも、恋愛に手段は関係ありませんよ。


本当に美優お嬢様の事が好きだったら
それにもっと、違うやり方があったでしょう。

ですが、今の貴方がしていることは
美優お嬢様を苦しめているだけです。



美優お嬢様は嫌がっていたでしょう?
なのに力づくで......」




「その他にどんなやり方があるんですか?
ないから力づくでしか
美優さんに近付くことができないんですよ!!」



声を張り上げ、羊は怒鳴った



あたしに...今できること.....って

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