執事と羊
お互い無言のまま車に乗り
家に着いた。
その間も手は繋がれていて
あたしは龍夜の隣にいるって
実感がわく。
1週間と数日の間だけ見なかっただけでも
ずっと会っていなかった
感覚がする。
たった1週間と数日
されど1週間と数日
螺旋状の階段を登り、
龍夜の部屋に連れて行かれた
ギュッ......
久しぶりの愛しい人の抱擁は
すごく大きく感じたよ?
「ごめん....」
今にも消えてしまいそうな声で
あたしに囁いた。
龍夜。
あたしが今聞きたいのは『ごめん』
って言葉じゃないんだよ?