執事と羊
「執事ってどこにいるか知ってる?」
「えっ、えっと確か理事長室の
右隣だったと思う...」
「そう、じゃあ行くわ?
羊と仲良くしなくても
柚とは仲良くするから安心してね?」
「うん。」
柚に先生を任してあたしは
執事のいる部屋に向かった。
コンコン
「宝井さん。いますか?」
しばらして、ドアが開き
宝井さんが姿を見せた。
「なにか用ですか?美優お嬢様」
宝井さんはいつも通りで
なんだか、不思議に感じた。
普通執事って婚約とかそういう情報知ってるわよね?
「家に帰るわ。
車を手配してください。」
「駄目です。
授業に参加してください」
こんな時に授業?
そんなのできるわけないじゃない
「私が婚約することになっているの!!
破棄しに帰るだけよ」