アイドル彼女【続編】

「何って別になにも？」


平然と答える裕也に腹が立った。


「俺が静香ちゃんのこと好きだって言ったんだろ？部屋の外から聞こえたぞ。」

作業用エプロンに着替えながらそう言った。


「あれ？聞こえた？？」


ハハッと笑う裕也に今度は

「チッ…。」


と、舌打ちした。


「何どぼけてんの？いい加減ムカつくんだけど。」


バンッと乱暴にロッカーを閉めると顔だけ裕也に向けた。


「俺だってムカついたんだもん。静香が陸のことバカにするから…」


また陸っつうヤツかよ…


「あのなお前と静香ちゃんの喧嘩になんで俺を巻き込む必要があんだよ？俺なんかやった？？つか、陸ってヤツの名前聞いただけでムカつく。」


そう裕也に怒りをぶつけると、裕也はまた笑って


「お前そろそろ諦めたら？陸に勝てるわけないのに。」