からんころん
「…かもね。…もう帰るか。ううっさぶ…」
春は近いとはいえ、まだまだ寒く、かなりの時間外にいた2人の体は冷えきっていた。
「ぅおりゃあああ~~~」
「!?」
実果子の後ろから誠也が疾走してき、追い越していった。
「ちょっと…何!?」
思わず実果子も走りだす。
「こうすればあったまるぞ~、はっはっはっ」
夜道をはしゃぐ誠也。
「…もう。待ってー!」
「はっはっはっ。ひょー!」
夢中で走った。
「あ…」
気がつけば、近くまで来ていた。
「かからん山だ。登ろうか!」
「今から!?」
道は、まだまだ続く。
「何息きらしてんだよ、オバサン」
「う、うるさい!このくそガキっ!」
ー完ー

