星屑のナミダ

僕の答え

それが僕の答えだ。



ギーギギーガガッシャーン！


電車が自転車を轢く。


電車が止まる。


僕は紗希を探しに走った。


ジャンプしながら車内を何度も見た。


ここにも、ここにもいない。


窓に食い入る乗客。


そんな中から一人の少女を探そうとしている僕。


もう車両は数少ない。

反対側を回る時間はないだろう。


駅員や警察が駆けつけてくるはずだ。


紗希、紗希、紗希出てきて。


野次馬の間から顔を出す少女が見えた。


紗希だ。


僕は走った。


彼女の前で叫んだ。


「いつもいつも遅くなってごめん。
これが俺の答えだから！
俺は紗希のことずっと好きだった。
でも怖くて言えなかった。
いつも冷たくしてごめん。
遅くなったけど、もう後悔しないよ。
俺はお前とずっと一緒にいたい！」

　彼女にこの声は聞こえたのだろうか？

僕は駅員に取り押さえられ、もみくちゃにされた。

それでも彼女の顔を見ようと必死だった。


そんな時、あの時の星空と同じような輝きが太陽の光に照らされて一筋みえた。