星屑のナミダ
駅へ
翌日僕は自転車に乗り駅へと駆け出した。


踏切が開く。


時計を見る。


8時5分。


もうすぐ来るはずだ。



カンカンカン



踏切が閉まる。


僕は端により、電車が来るのを待った。


あの電車だ。


勢い良く自転車をこぎ出し、車体をレールの上に投げ出した。



ザザザザー



横たわる自転車。


逃げる僕。


迫る電車。


障害物に気づいた車掌がブレーキをかける。



ギギギギーギー
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