バウムクーヘン

事の発端

いつもと変わらない日常。

朝、母のいってらっしゃいの声を聞いて学校へ行く。夕方帰るとおかえりの声、それから弟の宿題手伝えコール。父は単身赴任で帰ってこない。

おやすみ、の声で一斉に部屋にもどる。適当な時間に寝て、疲れを癒す。

そしてまた朝が来る。日々の中に何があろうと、それは絶対変わらないものだ。


そう、思っていた。




そう思っていたのに。
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