虹の賢者

赤の賢者

それはまだ騎士達がいた時代。


とある街の往来に一本の剣が倒れていた。
いや、正確にいえば自分の背丈ほどの剣を背負った少女が赤い石につまずき、転んでいたのだ。


「いたた…誰よ!こんなところに石を置いたやつは!!」


少女はしぶしぶたちあがった、自分のつまずいた石をみながら。


「きれいな石ね…宝石かな?」


少女はその石を拾い、自分の道具入れの中にいれていた。


「えへっ。もらいっ!落ちてたあんたが悪い!!」


服のほこりをはたきながらまた歩き始めた。
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