君色 **空色**
「今日もやっと授業が1つ終わった……」


そう呟きながら、私は教科書をなおしだす


「お疲れやな、陽菜ちゃん……」


机にヘタレている私の前の席に腰掛けると、トモちゃんが私に声をかけた


「まぁ、良いじゃん。今日も青ダウン来てたし」


水色の彼から一転、一時期ちゃんと岩崎くんは名前で呼ばれていたのに、ネタになり過ぎて、次は『青ダウン』と命名されている

まぁ、それは彼の自業自得だと思いながら、私は「それは関係なーい」と一応反論しておく


「あれ?」


突然トモちゃんがそう声を上げるので、私が顔を上げてみる

彼女の手の中には、いつも彼がつけている手袋があった


「青ダウンの忘れもの?」

「だろうね、いつもつけてるし……」


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