【番外編】幼なじみの恋心
正直、由香里に対してどんな感情を持っているのか、自分でもよくわからない。

ただ、環境や心境の変化で昔みたいに話せないのが、少しさみしかった…。


…係り決めから1ヶ月。

国語係の俺は、授業で使う書物を資料室から持ってこいと、先生に頼まれた。

使用頻度が少ない資料室は、ホコリが溜まっていた。

そんな資料室には先客がいた。

見慣れた幼なじみの姿…由香里がいた…。

由香里は高い所にある本を取ろうと背伸びしていた。

…なかなか取れないみたいだったけど。

歯がゆくて、横から手を伸ばしてその本を取る。
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