紺碧の地図
信じられなくて、口をポカンと開けたまま、次の言葉を待った。
ジークは生き生きと、その理由を話し出した。
「ララ、お前は人魚の神の子だろ?つまり、神の子たちに共通した、ある能力がある」
「能力…って、自然を操る力のこと?」
まだよくわかっていない私に、ジークは大きく頷く。
「そう、自然を操る力だ!自然を操って、ゼンくんのもとへ連れてってもらえばいい!」
…自然を操って…?
「ちょ、ちょっと待って」
私の制止の言葉に、ジークはムッとしたように眉をひそめた。
「信用できない?」
「そうじゃなくて…私、今まで自分の意思で力を使えたことないよ」
私が力を使ったときはいつだって、何かに必死だった。
誰かを護ろうとしたとき、誰かを失ってしまったとき。
自分で使おうと思ったわけじゃなくて、自然に力が発揮されていた。
「それはララが、まだ未熟で力が不安定だからだよ」
不安を隠しきれない私に、ジークはそう言った。