アイのあかし。
入学式も無事終わって
休み時間になった。

あっそっか。
あたし1人か…
クラスでは中学校が同じだった人同士で集まって話している。

「もーりやまっ!!」

出た。爽やか男矢沢。

「俺もさ、おんなじ中学のやついないんだ〜!!だから仲良くしようぜっ」

「よろしく。」

明るいシュウとまるで反対のテンションで返事するあたし。

「守山ってさ〜下の名前なんて読むの?」

「さえだよ。」

「じゃあ、さえって呼ぼうかな〜」

「ご自由に。」

シュウはテンションの低いあたしにめげずに話かけてくる。

「あっ!!好きなアーティストって誰!!?」

「ん〜。リトルプラネットっていうグループ。知ってる?知ってる人ほとんどいないんだけど。」

CDを全てもっているほど大好きで少しテンションがあがる。

「まじでっ?俺も好きだよ〜!!うっわ〜なんか嬉しすぎる!!」

売れてるグループでもないリトルプラネットを知ってる人は珍しい。

「あっ。あたし、♪君と一緒に♪が好きだよ…」

この曲はリトルプラネットの曲の中でも1番知られていない曲だ。

「わかる!!あのサビのさ、一緒に〜一緒に〜ってとこいいよなっ」

びっくりした。
まさか知ってるなんて。

「なあ、良かったらだけど今日の放課後残らない?」
突然シュウが言った。

「…えっ?」

「変な意味じゃなくて、チョコプラネットのこと話したくてさっ」

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