青い光と影の路~ 二人のブルーアイ
‘いい ぞ’


その言葉で達哉は振り向く



濡れた黒髪、透き通るような白い肌


華奢な肩、首筋


思わず触れたくなった


自分の感情を隠すかのように強めの口調になった


「早く行くぞ。」


‘わかっ たよ’


達哉をすり抜けて前を歩く


(この子…話し方が少し不自由なのか…)


前を歩くサキを見ながら達哉は思った
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