君の名は・・・。

学園の美少女

「ない。」

「なにがぁ?」

「ヅラが・・・。」

「はい?」

私、海野そうか。普通の女子高1年生。

しょっぱなから“ヅラ”とか言ってるやつ、山下翔子。

・・・訂正します。山下翔平・・・男です。

まぁこれには・・・(省略)

とにかくですね、女子寮に潜り込んだ(?)男と、たまたま一緒になってる私なわけですが。


「今日休むわ。ヅラがないんじゃぁ、行けないし・・・。」

「・・・・・・。」

コイツは、普段ヅラをして、生活している。
始めてあったときは、ヅラなしだった・・・。
しかも・・・上半身裸だったから、男だってすぐに分かった。

「つーか、ヅラさがしてきて」

あ、翔平が探したら、男ってバレちゃうもんね~。

「心当たりは?」

「昨日の夜、ベッドで外したんだけど・・・」

「怖いよ、それ」

「今朝、いつのまにか無くなってて・・・」

ん~・・・。

「寝ぼけて、この部屋に誰か入って持ってったのかも・・・」

ってヅラとっていっちゃうとか、どんだけ~!?

「え゛・・・」

「探してみるよ」

「よ、よろしく」

・・・そーいえば、翔平との生活もだいぶ慣れたよね。
ヅラ探すとかで動じなくなったような・・・(汗)


(学校)

「「えぇ!!?そうかさん、翔子様って今日お休みなの??」」

クラスの女子全員で聞いてくる。

「うん。・・・休みだよ」

「「なんで!??」」

「え・・・えと・・・か、風邪で」

・・・本当はヅラないからなんだけどね?

「えー・・・じゃぁ、お見舞い行こうかしら・・・」

え゛!??

「風邪にはやっぱり、果物よね~!!」

女子達がざわざわと言い出す。
しまった~!!来たら意味ないのに~!!






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