片想い・・・君しかみえない。
踏み出せない一歩

念願の日曜日!
天気はド晴れ!!
ライダース着てると
汗ばむくらいの陽気!

下見も昨日してきた!
バイクもピカピカ!
ガソリン満タン!
準備よし!!!

ルンルン気分で
彼女との待ち合わせ場所に
向かう

「おはよう!」

「おはよう先輩!
 うわ~!
 いいじゃん?
 カッコいいじゃん!」

「そう?(照)
 でも・・・250だよ?」

「ううん!全然いい!
 おとうさんのなんか、
 戦車みたいにごっつかったもん!

 ちっちゃくってかわいくって
 かっこいいよ?!」

そう言ってくれる彼女の手には
一流メーカーのメットが光る・・・

俺のなんてワケ分からんメーカーの
やつなのに・・・
なんかカッコ悪い・・・

「じゃあ先輩!
 出発しよう!
 ゴーゴー!!」

そういいながら
手馴れた手つきでメットを
かぶり
てきぱきとあご紐を止めた・・・

『くそ・・・。
 止められるんかい?!・・・』

「さあ。行こう!
 海海!」

そういいながら
俺の肩に手を置き
ひょいっと
いとも簡単に
タンデムシートに
飛び乗った!

『くっそ~!!
 慣れてる・・・。
 俺の出る幕なし・・・。』

彼女の胸が俺の背中に・・・
ってやつ期待してたのに

ほんと慣れてるみたいで
左手は俺の肩
右手はバイクのタンデムバー
ちゃ~んと俺の背中と
彼女の胸の間には
空間があった・・・

ちっきしょ~~!!!
慣れすぎてるってのも
どうよ!!!!

そう思いながらも
それでも
嬉しくて嬉しくて
昨日下見した海へと
向かう俺たち

んんんんん~~~~!
タッノシ~~~~~~!!!
(よかったよかった!)


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