心 ―ハジマリノウタ―
「知るか、そんなこと!
なんなんだ、お前は」
男は不可解なものを見るように
私から遠ざかっていった。
それでも、私には関係ない。
私にとって、今一番大切なのは…。
リオは私を工場から連れ出してくれた。
そして、あの時も
私を助けてくれた。
私は周りの人に助けられてばかりだ。
だから、これからは私も
皆を助けたい。
救いたい。
どうしたら、リオを
救うことができるだろうか?
答えなど出るはずもなく、
私は暗い廊下を歩き出した。