心 ―ハジマリノウタ―
「…やっぱり何かおかしいね。
そんな状態のままリオを
放っておくなんて、
ロックもジグも何をやってるんだい?」
リヴィアは苛立たしげに
息を吐くと、
暗い窓の外に目をやった。
私も同じように外を見る。
暗闇に包まれた世界。
リオは世界のどこかにいる。
けれど、その姿はこの暗闇に
のまれて見えない。
私が、できることは…。
「ロックは、口を割りそうにないね。
仕方ない。
ジグじいさんのとこに行くしかないね」